【この記事を書いた人】
CLASSIX株式会社ペット事業部 営業/終活アドバイザー
ペットが亡くなったらどうすればいい?
大切なペットが亡くなったら、とても辛くて悲しいですよね。
いつもは冷静な判断ができる人でも、何をしたら良いのか分からなくなってしまいがちです。
最初は何をすれば良いのか、火葬にするにはどうしたらよいのかなど、知りたいことはたくさんあります。
この記事では、ペットが亡くなってからするべきことを、順を追って詳しくまとめました。
①ペットが亡くなったら、まずは死亡確認をする
ペットが亡くなって最初にすることは、「死亡確認」です。
病院で亡くなった場合は、獣医師が死亡確認をしてくれますが、自宅で亡くなった場合は飼い主が行います。
死亡確認は、呼吸、心拍、肺の停止、対光反射の消失(目に光を当てても反応がない)で判断しますが、実際に心拍や呼吸で判断するのは容易ではありません。
そこで、死亡確認として分かりやすい方法が、「死後硬直」の有無です。
死後硬直とは、死亡したのち筋肉が固まり、体が硬くなることです。
危篤や仮死状態では死後硬直は見らません。死後硬直が見られて生き返ることはないため、死亡確認に適しています。
死後硬直は、死亡した直後から徐々に始まり、約1時間後には完全に硬直します。
硬直した体は、持ち上げても四肢がだらりと垂れることはありません。
「死亡届」の提出は必要?
犬のみ、死亡した日から30日以内に死亡届の提出が必要です。
犬は狂犬病予防などで市区町村に登録しているため、登録を解除するために死亡届が必要になります。
死亡届に必要なものは、狂犬病予防注射済票、鑑札札、死亡届が一般的ですが、各市区町村によって異なるため、役所に確認をとると安心です。
猫やその他の愛玩動物は、死亡届の提出は必要ありません。
②遺体を安置する
死亡確認がとれたら、次は遺体を安置します。
遺体の安置方法は、以下の通りです。
①遺体を綺麗にする
②姿勢を整える
③段ボールに吸水性の優れた素材を敷く
④遺体を寝かせる
⑤体を冷やして涼しい部屋に安置する
はじめに、ブラッシングをして被毛を綺麗に整えます。
汚れた個所は、湿らせたガーゼなどで優しく拭き取り、体液が漏れ出ている箇所に対しては、綿などを当てがいます。
次に、四肢を内側に折りたたむように曲げ、体を丸めた姿勢にします。
この時、既に死後硬直後であれば、無理に曲げる必要はありません。
遺体を入れる棺は、火葬までの仮の棺となるため、段ボール箱などで構いません。
底に吸水性のあるペットシーツや新聞紙を敷き、その上に遺体を寝かせます。
遺体が傷まないよう、ドライアイスや保冷剤を当てて冷やします。
遺体は、涼しい暗室に安置します。
遺体は何日置いておける?
遺体は傷みが早いため、夏場は1日、冬場でも3日を目安に火葬にしてください。
火葬は予約が必要になるため、早めに葬儀会社(火葬会社)に連絡を入れましょう。
遺体は埋めてもいい?
ペットの遺体は、「一般廃棄物」として扱われます。
そのため、土葬にする際は私有地に埋葬する必要があり、公園など私有地以外に埋めることは禁止されています。
また、土葬にするには、最低でも深さ1メートルの穴を掘る必要があるほか、自然に還るには数十年の期間がかかる、ほかの動物に掘り起こされる、虫や臭いが発生するなどのリスクが高まります。
どうしても庭に埋葬したい場合は、火葬をして遺骨にしてから埋葬(私有地)することで、上記のトラブルを回避することができます。
遺体の安置が終わったら、次に火葬の種類を選びます。
ここからは、ペット火葬の種類と内容を紹介します。
③火葬の種類を選ぶ
ペット火葬には、「合同火葬」「個別一任火葬」「個別立会火葬」「訪問火葬」の4種類があり、それぞれ費用や火葬内容が異なります。
ここでは、ペット火葬の種類と特徴を紹介します。
①合同火葬
・ほかのペットと一緒に火葬にする
・返骨はない
・費用を抑えられる
合同火葬は、ほかのペットと一緒に火葬するため、費用を抑えられる特徴があります。
火葬後は、合同墓地に埋葬されるため、返骨はありません。
一人ではかわいそうと感じる方や、費用を抑えたい、返骨を望まない方におすすめです。
②個別一任火葬
・ペットのみで火葬にする
・返骨が可能
個別一任火葬は、ペットのみで火葬にするため、返骨が可能です。
火葬は全てスタッフに任せるため、立会いはできません。
返骨を望む方や、立会う時間のとれない方におすすめです。
③個別立会火葬
・手厚い供養ができる
・費用が高い
個別立会火葬は、人間の火葬に最も近い方法で行われます。
ペットのみで火葬にすることはもちろん、火葬からお骨上げまで立会うことができます。
手厚い供養ができる一方、費用はペット火葬の中で一番高額になります。
費用がかかっても、手厚く送り出したいという方におすすめです。
④訪問火葬
・自宅近くで火葬ができる
・火葬中は自宅で待機ができる
訪問火葬は、専用の火葬炉を積んだ車が、自宅まで訪問してくれます。
火葬炉は煙や臭いを抑えた設計になっているため、自宅又は自宅近くの開けた場所での火葬が可能です。
葬儀場まで足を運ぶのが難しい方や、家を空けられない方におすすめです。
毛を遺品として残せる?
ペットの毛を遺品として残すことは、問題ありません。
毛は火葬にしてからでは残すことができないため、火葬の前に必ずカットしておきましょう。
また、ペットの毛は湿気に弱いため、桐の箱やシリカゲルなどを活用して、湿気対策を行いましょう。
ペンダントやキーホルダーなどに加工してくれるサービスの利用もおすすめです。
火葬の種類を決めたら、次はペットのお葬式です。
ここからは、お葬式当日の流れについて紹介します。
④お葬式当日を迎える
ペットのお葬式は、葬儀社やプランによって異なりますが、主に以下の手順で行われます。
①ペットと共に葬儀場へ行く
②お葬式をする
③お別れをする
④火葬にする
⑤遺骨を受け取る
ペットと一緒に葬儀場へ行き、お葬式(読経や焼香)をします。
その後、お別れをして火葬となります。
合同火葬の場合は、返骨がないため、ここで終わりになります。
返骨があるプランでは、火葬が終わるのを待ち(立会火葬では立会やお骨上げなどもある)、遺骨を受け取って終わりになります。
お葬式で用意する花の種類は?
ペットのお葬式で用意するお花は、白色のカーネーションや菊、胡蝶蘭、ユリなどが一般的です。
花束などでは、白色以外に淡い黄色やピンクをあわせても良いでしょう。
お葬式当日に仕事(学校)は休める?
ペットのお葬式では、基本的に忌引きは適用外です。
どうしても休みを取りたい場合は、有給休暇を使用しましょう。
ペットが亡くなって悲しい、辛い
ペットが亡くなって悲しいと思うことは、ペットを愛している方なら当然です。
しかし、うまく乗り切ることができないと、ペットロスが長引き、重症化する可能性があります。
ここでは、ペットロスの緩和に効果が期待できる方法を紹介します。
①思い切り泣く
②悲しみを、理解のある人に話す
③仏壇を作るなどして供養をする
④ペット用品を整理する
悲しみを我慢してしまうことは、ペットロスを長引かせる原因です。
悲しいときは、思い切り悲しみ泣くことも時には必要です。
また、悲しみを一人で抱え込んでしまうことも、ペットロスを長引かせる一因です。
ペットロスを経験した方や、ペットのことに理解のある家族や友人に、辛い心境を語ることも、ペットロス緩和に有効です。
ペットロスを乗り切るためには、愛するペットとの関係を「良い思い出」にすることが大切です。
そのためには、少しずつペット用品を整理していくことや、仏壇を作るなどして供養することでも緩和効果が期待できます。
また、人によってはペットロスの克服に時間がかかり、重症化してしまう場合があります。
日常生活に支障をきたすようならば、早めにペットロスの治療ができる医療機関を受診するのも一案です。
ペットが亡くなったら「ぱぴぷペットのお葬式」にご相談ください
ペットも大切な家族の一員として扱われるようになり、亡くなった後もしっかり供養をしたいという飼い主さんも増えています。
最近は亡くなったペットの遺骨をお寺に納骨し、法要をオンラインで行えるサービスも登場しています。「ぱぴぷペットのお葬式」は、お寺の手厚いサポートを受けられるので、安心してペットの供養を任せられます。
お寺に納骨して手厚くご供養
東京・大阪・京都のお寺を中心に、お寺に納骨、オンラインで月例法要と手厚くご供養いただけます。
お供え物を寄贈
お供え物のお下がりを、保護犬・保護猫の施設に寄贈し、お供え物の破棄を軽減いたします。少しでも食品ロスを防ぎSDGS活動に活かします。
スマホでご供養
・オンライン月例法要
・アプリのお墓
・マインドケアアプリ
お子様の情操教育の一環としてもご利用いただけます。
「ぱぴぷペットのお葬式」なら、事情により法要が難しい方、高齢・体が不自由などで法要ができない方、どなたでも安心してペットのお葬式を行えます。
まとめ
ペットが亡くなったらすることは下記の通りです。
・死亡確認をする
・安置する
・火葬の種類を選ぶ
・お葬式をする
犬は死亡届が必要になるので、忘れないようにしましょう。
ペットが亡くなると、ペットロスに陥る方は多くいます。
自然に治まる方が多いのですが、長引き、重症化してしまう方もいます。
ペットロスを長引かせないためにも、予防と緩和方法を知っておくと安心です。
関連記事: