【この記事を書いた人】
CLASSIX株式会社ペット事業部 営業/終活アドバイザー
愛犬が亡くなったらどうすればいい?お葬式までの流れをわかりやすく説明します
家族の一員として可愛がってきた愛犬が亡くなったら、飼い主さんはとても悲しいですよね。
遺体を火葬しなければと思っても、何をしたらよいのか、費用はどのくらいかかるのかなど、分からないことばかりで不安になってしまいがちです。
そこでこの記事では、犬が亡くなったらすることや、葬式にかかる費用など、犬の葬式について詳しくまとめました。
①死亡確認をする
犬が亡くなったら、はじめに死亡確認を行います。
動物病院で亡くなった場合は、獣医師が診断してくれますが、自宅で亡くなった場合は飼い主さんが行います。
死亡確認は、呼吸、心拍、肺の停止、対光反射の消失(目に光を当てても反応がない)で判断しますが、実際に心拍や呼吸で判断するのは容易ではありません。
そこで、死亡確認に適している方法として、「死後硬直(しごこうちょく)」が挙げられます。
死後硬直とは、筋肉が固まり、全身が硬くなることです。
死後およそ1時間ほどで硬直がはじまり、最終的には持ち上げても四肢がだらりと垂れることはありません。
生きている状態(仮死を含む)で死後硬直が起きることはなく、死後硬直後は生き返ることもないため、死亡確認に適しています。
愛犬が亡くなったことの判断を終えたら、次は適切な方法で遺体を安置します。
遺体は傷みやすいため、迅速な処置が求められます。
ここからは、遺体の安置方法について紹介します。
②遺体を安置する
遺体をそのまま放置しておくと傷んでしまうため、できるだけ綺麗な状態で送り出すためにも、遺体の安置は早めに行う必要があります。
遺体を安置してからは、夏場では1日、冬場でも3日を目安に火葬してください。
遺体の安置方法
遺体の安置方法は、以下の順序で行います。
①遺体を綺麗にする
②仮の棺を用意する
③姿勢を整え、遺体を棺に寝かせる
④遺体を冷やし、安置する
はじめにブラッシングをして、被毛を綺麗に整えます。
汚れがある場合には、湿らせたガーゼなどで優しく拭き取ります。
体液などが漏れ出ている場合は、綿などを当てておきましょう。
次に、愛犬の体や四肢をなるべく丸めた状態にします。
この時、既に体が硬直している場合は、無理に行う必要はありません。
愛犬が入る大きさの段ボール箱などに、吸水性の優れたペットシーツや新聞紙を敷き、その上に遺体を寝かせます。
この棺は、火葬までの仮の棺になるため、大型犬などは無理に入れる必要はありません。
遺体を寝かせたら、ドライアイスや保冷剤などを当てて遺体を冷やします。
火葬するまで、保冷剤が切れないよう注意します。
棺を置く部屋は、直射日光の当たらない涼しい部屋に安置します。
暖かい季節はエアコンなどを使用して、できるだけ部屋の温度を涼しく保ちましょう。
遺体の安置が済んだら、次は死亡届を提出します。
犬の場合は死亡届が必要で、期限は亡くなってから30日以内と義務付けられています。
ここからは、犬の死亡届について詳しく説明します。
③役所に死亡届を提出する
犬が亡くなった場合、犬を登録している自治体や各市区町村へ死亡届を提出します。
死亡届は、犬が亡くなった日から30日以内と義務付けられており、提出しなかった場合は、狂犬病予防のお知らせなどが毎年届いてしまうため、忘れずに行いましょう。
死亡届に必要なものは、自治体や市区町村によって異なりますが、主に以下の通りです。
・狂犬病予防注射済票
・鑑札
・死亡届
詳細は、役所のホームページや、電話などで確認をとると安心です。
死亡届の提出方法を確認したら、次は火葬方法を選択します。
ペットの火葬方法は数種類あり、内容や費用がそれぞれ異なります。
ここからは、犬の火葬方法について説明します。
④火葬方法を決める
ペット火葬は、「合同火葬」「個別一任火葬」「個別合立会火葬」「訪問火葬」の4種類があります。
火葬の種類によって、内容や費用が異なります。
ここでは、それぞれの特徴を紹介します。
合同火葬
合同火葬の特徴は、主に以下の通りです。
・ほかのペットと一緒に火葬する
・火葬後は合同墓地へ埋葬される
・返骨はない
・費用を抑えられる
合同火葬は、4種類のプランの中で最も一般的な火葬方法です。
火葬はほかのペットと一緒に行い、遺骨はそのまま合同墓地へ埋葬されます。
そのため、返骨はできません。
合同火葬は返骨がない、ほかのペットと一緒に火葬するため、費用を抑えることができるなどが大きな特徴です。
個別一任火葬
個別一任火葬の特徴は、主に以下の通りです。
・個別で火葬する
・返骨が可能
・立会いはできない
個別一任火葬は、自分のペットのみで火葬を行います。
そのため、返骨が可能です。
火葬はスタッフが全て行うため、お骨上げなどの立会いはできません。
愛犬とお別れした後、待機所で火葬、返骨を待つ流れが一般的です。
個別一任火葬は、返骨を望む方に適したプランです。
個別立会火葬
個別立会火葬の特徴は、主に以下の通りです。
・人間に近い葬儀内容
・火葬に立ち会いができる
・返骨が可能
・費用は高め
個別立会火葬は、人間の葬儀方法に最も近い形で行います。
読経やお焼香など手厚いお別れの後、火葬からお骨上げまで立ち会うことが可能です。
4種類の火葬プランの中で最も手厚い供養ができますが、費用も一番高額です。
個別立会火葬は、費用がかかっても、大切な愛犬を人間のように送り出したいという方におすすめです。
訪問火葬
訪問火葬の特徴は、主に以下の通りです。
・自宅まで訪問してくれる
・自宅近くで火葬ができる
・火葬中は自宅で待機ができる
訪問火葬は、専用の火葬炉を積んだ車が、自宅まで訪問してくれます。
専用の火葬炉は、煙や臭いが少なく、自宅近辺が密集している場合は、空き地など開けた場所で火葬を行います。
なるべく費用を抑えたい方や、自宅を空けられない方などにおすすめです。
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大事なペットの火葬にはどのようなお花を選べばいいの?悩んでる方に向けて解説します。
火葬の種類が決まったら、次はいよいよお葬式です。
ここからは、愛犬のお葬式について詳しく紹介します。
⑤葬式をする
愛犬のお葬式の主な流れは、以下の通りです。
・葬儀場へ愛犬と共に行く
・葬儀をする(読経やお焼香)
・お別れをする
・火葬、納骨(返骨はプランによって異なる)
お葬式の流れは、火葬プランや葬儀会社によって異なりますが、上記が一般的です。
ペットを葬儀場に連れていき、お焼香など済ませた後、最期のお別れをして火葬します。
合同火葬の場合は、返骨がないためここまでですが、個別一任火葬や個別立会火葬の場合は、お骨上げや返骨を待ちます。
返骨が済んだら、お葬式は終了となります。
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葬式の服装
人間のお葬式では、「喪服」を着るのが一般的ですが、ペットのお葬式に、必ずしも喪服を着る必要はありません。
しかし、お葬式という儀式であるため、普段着は避け、黒を基調とした落ち着いた服装が良いでしょう。
葬式の持ち物
お葬式当日の持ち物は、以下の通りです。
・ハンカチ
・数珠
・棺に入れるもの(写真や手紙など)
・花
人間のお葬式同様、ハンカチや数珠を持参します。
棺に一緒に入れられるものは、燃えやすく燃え残りの少ないものに限られます。
ぬいぐるみやプラスチック製のおもちゃなどを入れることはできません。
写真や手紙などが無難ですが、不安な場合は葬儀会社に確認すると安心です。
葬式に適したお花の種類
お葬式の際に持っていく花は、白または淡い色合いの種類が良いでしょう。
白色の菊やカーネーション、ユリ、胡蝶蘭などが一般的です。
愛犬や飼い主さんが好きだったというお花がある場合には、そちらを持参しても構いません。
犬に香典は必要?
犬をはじめ、ペットのお葬式に呼ばれた際、香典は必要なのか迷われる方もいるはずです。
結論からいうと、犬のお葬式で香典は必要ありません。
そもそもペットのお葬式では、香典を渡すという習慣がないからです。
どうしても何か渡したい際には、お花などあまり高価でないものがおすすめです。
葬式で仕事は休める?
一般的に犬をはじめとしたペットのお葬式に、忌引きは使えません。
どうしても休みたい場合は、有給休暇を使用しましょう。
犬の葬式にかかる費用について
犬のお葬式のみにかかる費用相場は、20,000~40,000円程です。
ペットの場合、葬儀費用はプランや犬の大きさによって大きく異なります。
最近では亡くなったペットの遺骨をお寺に納骨し、法要をオンラインで行えるサービスも登場しています。
例えば「ぱぴぷペットのお葬式」なら、火葬、納骨式、オンライン月例法要など豊富なサービスがついて、7万円〜ペットのお葬式が可能です。
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愛犬の火葬・葬式は「ぱぴぷペットのお葬式」にお任せください
「ぱぴぷペットのお葬式」は、お寺の手厚いサポートを受けられるので、安心してペットの供養を任せられます。
お寺に納骨して手厚くご供養
東京・大阪・京都のお寺を中心に、お寺に納骨、オンラインで月例法要と手厚くご供養いただけます。
お供え物を寄贈
お供え物のお下がりを、保護犬・保護猫の施設に寄贈し、お供え物の破棄を軽減いたします。少しでも食品ロスを防ぎSDGS活動に活かします。
スマホでご供養
・オンライン月例法要
・アプリのお墓
・マインドケアアプリ
お子様の情操教育の一環としてもご利用いただけます。
「ぱぴぷペットのお葬式」なら、事情により法要が難しい方、高齢・体が不自由などで法要ができない方、どなたでも安心してペットのお葬式を行えます。
まとめ
愛犬が亡くなった時、するべきことや確認するべきことは以下です。
・死亡確認をする
・死亡届を提出する
・安置をする
・犬の葬式は4種類ある
・葬式にかかる費用の相場は20,000~40,000円
愛犬が亡くなったら、死亡確認をし、遺体を安置して、死亡届の提出を行います。
その後、プランを費用や内容などから選び葬式を行います。
大切な愛犬の最期のお世話である葬式は、満足のいくものにしたいですね。
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