【この記事を書いた人】
CLASSIX株式会社ペット事業部 営業/終活アドバイザー
ペットと同じお墓に入る方法、メリット・デメリット、それ以外の埋葬方法について解説します
ペットは外で飼うのが当たり前だった以前と違い、家族の一員としてペットと過ごす方が増えています。
そして、大切なペットが亡くなった時は、自分と同じお墓に埋葬したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
今回はペットと人は同じお墓に入れるのか、ペットと眠れる埋葬方法、同じお墓に入るメリット・デメリットなどをまとめました。
大切なペットと、亡くなったあとも一緒に過ごしたい飼い主さんの助けになれば幸いです。
ペットと同じお墓に入ることはできるのか?
ペットを人間と同じお墓に入れることは、法律上問題無いのですが、受け入れている墓地は少ないのが現状です。
ペットを同じお墓に入れるどころか、遺骨を引き取って供養することさえ珍しかった時代が長いことはご存じでしょうか。
その時代のなごりで、動物と人を明確に区別し、ペットが人のお墓に一緒に入ることに違和感を覚える人もいるのです。
そういった方への配慮が必要なため、ペットと人を同じお墓で受け入れない墓地が多いと言われています。
自分のお墓が受け入れ可能か気になる飼い主さんは、墓地の管理・利用規約を確認してみましょう。
手元に利用規約がない場合は、直接問い合わせることで確認が可能です。
勝手にペットを納骨して契約違反になると、墓地の使用権を取り消される可能性もあります。
ペットの埋葬の可否を確認せずに納骨することは、絶対に避けましょう。
では、どのような埋葬方法を選べば、ペットと一緒にお墓に入れるのでしょうか。
次は埋葬方法について説明します。
ペットと同じお墓に入る方法
ペットと同じお墓に入る場合の代表的な埋葬方法は3種類です。
無宗教対応の墓地で希望が叶う事が多いですが、墓地によって埋葬方法は様々です。
自宅からの墓地の距離、自分が望む埋葬方法が可能かなどを、よく考えることをおすすめします。
①墓石を建てた人間用のお墓に一緒に埋葬してもらう
まず1つ目は、墓石を建てた人間用のお墓に、ペットの骨壺も一緒に埋葬してもらう方法です。
「ペットと同じお墓で眠りたい」という考えはここ数十年の新しい考え方なので、新しい霊園や、お寺の新たに設けられた区画で受け入れている事が多いです。
しかし、ペットと眠れると謳っていても、実際は「敷地内にペットのお墓を建てられる別区画がある」という墓地もあります。
自分の希望に合う内容なのか、よく確認して申し込むようにしましょう。
②ペットと一緒に入れる樹木葬にする
2つ目の方法の「樹木葬」とは、墓石の代わりに樹木や草花を植えて供養するお墓の事です。
樹木葬は細かい規定が少ないため、ペットと一緒の埋葬を受け入れている事があります。
施設によって埋葬方法が異なるため、最初に確認しておくとよいでしょう。
具体的な埋葬方法は、
①骨壺ごとに個別に埋葬し、墓石の代わりに樹木や草花を植える
②遺骨は合同で埋葬され、植物の下で永代供養される
などがあります。
個別埋葬の方が、埋葬費用や墓地の管理料は高めです。
また、個別に埋葬しても、何年かすると合祀(骨壺から遺骨を取り出し、他の遺骨と同じ場所に埋葬する事)する施設もあります。
そうするとペットの遺骨と離れ離れになってしまう可能性があるため、合祀の時に動物と人の骨を分けるかは墓地を決める際、必ず確認しましょう。
③ペットと一緒に入れる納骨堂に納骨する
3つ目の方法は、お墓を建てずに、お寺や霊園が用意した室内スペースである「納骨堂」に骨壺を保管する方法です。
個別のロッカーに骨壺を納める納骨堂、専用のカードをかざすと遺族の参拝ブースに遺骨の納められた箱(厨子と呼ばれます)が自動で運ばれてくる納骨堂などがあります。
人専用、ペット専用の納骨堂が多いですが、人とペットが一緒に入れる納骨堂も登場しています。
納骨後の骨壺は個別に保管されますが、契約期間終了時やお墓を継ぐ人がいない場合は他の遺骨と合同で永代供養されます。
樹木葬の合祀と同じく、永代供養の際に動物と人間の遺骨が同じ場所に埋葬されるかは施設によります。
永代供養されるのは何十年も先ですが、将来の事もしっかり確認しておきましょう。
納骨堂は室内なので、悪天候時もお参りしやすく、草むしりや掃除などのメンテナンスも簡単というメリットがあります。
しかし、火事防止の観点からお線香を禁止している施設もあるので、お線香をあげて供養したい場合は注意が必要です。
番外編:ペット霊園に人を埋葬する事はできない
ここまではペットを人と同じお墓に入れる方法を解説しました。
しかし逆に、「ペットを受け入れる人の墓地が少ないなら、人をペット霊園に埋葬できないか?」と考えた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
残念ですが、ペット用の霊園に人を埋葬する事は不可能と言えます。
人の墓地は都道府県の許可のもと運営されており、「墓地・埋葬等に関する法律」を守る必要があります。
また、人を埋葬する時は市町村長が発行する「埋葬許可証(お墓を移す場合は改葬許可証)」が必要となります。
ペット霊園は人を埋葬するための基準を満たしていないため、ペット専用の霊園には人を埋葬できないのです。
そのため、ペットと一緒のお墓に入る希望を叶えるには、必ず人とペットが一緒に入れることを明記しているお墓を選ぶ必要があります。
お墓の事情はそれぞれの家庭によって異なるため、いろいろな考え方があると思います。
次は、ペットと同じお墓に入るメリット・デメリットをご紹介します。
ペットと同じお墓に入るメリット
人間のお墓にペットが入ることを受け入れている施設はまだ少ないですが、ペットと同じお墓に入ることはどんなメリットがあるのでしょうか。
今回は3つのメリットをご紹介します。
①亡くなったあともペットと一緒にいられる
ペットと同じお墓に入る1つ目のメリットは「亡くなったあともペットと一緒にいられる」ことです。
1つのお墓に入ることで、亡くなった後も一緒にいられるという安心感を得られるのではないでしょうか。
あの世でペットが待っていてくれるという精神的な支えが生まれることもあります。
また、同じお墓にペットが入ることで、亡くなったペットを忘れてしまうのが淋しいという心配も和らぐでしょう。
②人のお墓参りとペットのお墓参りが一度にできる
2つ目のメリットは「人のお墓参りとペットのお墓参りが一度にできる」ことです。
人とペットのお墓が同じならば、一度に両方のお墓参りができます。
お彼岸など日にちが決まっている供養の時、何か所も回らずに済むこともメリットと言えるのではないでしょうか。
③人と全く同じ方法で供養できる
3つ目のメリットは「人と全く同じ方法で供養できる」ことです。
人のお墓に入ったペットには、人と同じ規模の法要やお供えができます。
ペットの供養に決まりはないため、飼い主さんの希望する方法で供養することが大切です。
一方、デメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
ペットと同じお墓に入るデメリット
ペットと同じお墓に入るには、必ず考えるべき大きなデメリットも存在します。
①先祖代々のお墓には入れない事が多い
ペットと人が一緒に入れるお墓は少ないため、先祖代々のお墓には入れないことが多いです。
その場合、新しく受け入れ可能な墓地を探す必要があります。
新しくお墓を用意するとお墓が複数になるため、将来の管理が大変になる可能性があることは覚えておくべきでしょう。
②親族の了承が取れない場合がある
もう1つ覚えておきたいことは、ペットを同じお墓に埋葬する事に親族の了承が取れない場合があることです。
飼い主さんにとっては大切な家族の一員でも、お墓まで人と同じように扱うことを良く思わない親族がいることは珍しくありません。
ペットも納骨できる墓地の場合、お墓の名義人が了承すればペットの納骨に親族全員の了承は必要ありません。
しかし、お墓は家族の繋がりでもあります。
お墓参りをする親族の中に反対する人がいる場合、しっかり話し合っておくべきでしょう。
ペットと同じお墓に入ることはメリット・デメリットがありますが、受け入れ施設数も少なく、実際には難しい事が多いです。
では、同じお墓に入る以外には、どのような納骨方法があるのでしょうか?
人と一緒のお墓に入れない場合のペットの納骨方法
同じお墓に入る以外の納骨方法は「手元供養する」「自宅に埋葬する」「ペット用の納骨堂やお墓に埋葬する」といった方法があります。
ペットの供養に決まった形は無いため、飼い主さんが満足できる納骨方法を選びましょう。
①手元供養する
「手元供養」はすぐに納骨せず、遺骨を手元に置いて供養する方法です。
いつかは納骨する必要がありますが、ひとまず自分の手で手厚く供養したいと考える飼い主さんによく選ばれています。
骨壺が倒れない安定した場所を選び、直射日光と湿気を避けて保管しましょう。
最近は手元供養用の種類も豊富になり、部屋の雰囲気に合わせた手元供養品を選ぶことも可能です。
関連記事:
ペットを手元供養したい方へ。お骨を自宅で供養する方法を紹介します
②自宅に埋葬する
お住まいが持ち家の一軒家なら、庭に埋葬する事も可能です。
庭に深い穴を掘り、遺骨を安置してしっかりと上から土をかけましょう。
遺骨を骨壺から出して埋葬すれば、土に還ってくれます。
埋葬する土地は自分の私有地である必要があるため、人と共有しているマンションやアパートの庭には埋葬できないので注意しましょう。
③ペット用の納骨堂やお墓に埋葬する
ペットの供養に対応しているお寺や霊園を選べば、スムーズな納骨が可能です。
ペット用の納骨堂やお墓はペット霊園やお寺が運営しており、お葬式や供養の内容も様々です。
納骨料金に法要が含まれている施設と、納骨料金では墓地の管理のみが行われ、法要は自分で手配する施設があります。
しっかりと管理され、自分に合ったサービスを提供している施設を選びましょう。
遺骨が手元を離れるのが淋しい場合、分骨して手元に少量の遺骨を残すこともできます。
残した遺骨は手元供養用の仏壇に納めたり、遺骨アクセサリーに加工する飼い主さんが多いです。
最近ではペットをペット用の納骨堂で手厚く供養し、オンラインで法要に参加できる便利なサービスも登場しています。
少ない負担でペットを手厚く供養できると高い評価を受けています。
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「ぱぴぷペットのお葬式」なら、事情により法要が難しい方、高齢・体が不自由などで法要ができない方、どなたでも安心してペットのお葬式を行えます。
まとめ
施設数が少ないため一般的ではないものの、ペットと同じお墓に入ることは可能です。
しかし、ペットも一緒に入ることに親族の了承が得られなかったり、将来のお墓の管理が大変になる場合もあるため、注意が必要です。
お墓は家族の繋がりの象徴でもあるため、皆が納得する形をとることが大切です。
ペットを供養するベストな方法は各家庭によって様々です。
ペットの供養に決まった形はないため、飼い主さんが満足する供養方法を選べると良いですね。
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