コラム

ペットの火葬を自分でしてはいけない理由

 

【この記事を書いた人】

CLASSIX株式会社ペット事業部 営業/終活アドバイザー

https://pets.classix.life/

 

なぜペットの火葬を自分でしてはいけないのか?

ペットが亡くなった時、自分で火葬をして見送りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

特に小さなペットの飼い主さんだと、そう思う方も少なくありません。
しかし、ペットの火葬を自分でする事は法律上不可能となっており、また技術的にも難しいです。

本記事では火葬を自分でしてはいけない理由の解説に加え、どのような方法であれば弔ってあげられるかを紹介します。

 

理由①自分で火葬するとペットの大きさに関わらず違法になる

ペットを自分で火葬できない理由の1つ目は「自宅で火葬すると違法になるから」です。
ペットの種類(ハムスター、インコ、熱帯魚、小型犬、猫など)や大きさにかかわらず、自宅で火葬する事はどんなペットも法律で禁止されています。

ペットの遺体は、法律上では「一般廃棄物」に分類されます。
有害物質(ダイオキシン等)を抑制するために廃棄物処理法が改正されたため、現在の法律では自宅で一般廃棄物を燃やすことは法律違反です。
そのため、ペットの遺体も自宅で焼却することはできないのです。

自宅に焼却炉がある場合も、一定の構造基準を満たしていない場合は使用できません。
廃棄物処理法に違反すると、懲役または罰金が課せられることもあるので注意しましょう。

 

理由②自分で火葬するのは技術的にも難しいため

ペットを自分で火葬できない理由の2つ目は、「自分で火葬するのは技術的にも難しいため」です。

ペット火葬炉の温度は800℃〜1000℃で、ペットの大きさや種類によって温度を調節する必要があります。
温度の調整ができない場合、上手に焼いて骨にすることはとても難しいです。
温度が高すぎれば骨が残りませんし、温度が足りない場合はうまく焼けない可能性もあるでしょう。
中途半端に焼けてしまうと、とてもかわいそうな状態になってしまいます。

また、火葬時の匂いや煙も問題となります。
火葬炉は焼却する部分と匂いを処理する部分の2段階構造にすることで、火葬による匂いや煙を抑えています。
同レベルの対策を素人がすることは難しいため、自分で火葬するとトラブルを引き起こす可能性があります。
そのため、自分で火葬するのは技術的にも難しいと言えるでしょう。

 

ペットを自分で火葬すると違法になる、それにペットを自分で火葬することは技術的にも難しい理由について説明しました。

では、どのような方法なら自分で弔ってあげられるのでしょうか。

 

自分でできる葬送方法は土葬

自分で火葬することはできませんが、遺体を火で焼かずにそのまま土に埋葬する「土葬」ならばペットを自分で弔うことが可能です。

ここからは土葬の方法について解説していきます。

 

自宅の庭に土葬する方法

1つ目の方法は、「自宅の庭に土葬する」方法です。
埋める土地は自分の私有地である必要があるため、一戸建ての庭など自分が所有している土地なら土葬が可能です。
マンションの敷地内など、他人と共有する場所には埋めることができません。

匂いに伴う虫の発生を防ぐためにも、穴は深く掘りましょう。
穴の底に石灰を敷いてから遺体を寝かせ、遺体の上にも石灰を被せ、さらにしっかりと土を被せると防臭効果が期待できます。
微生物が多く含まれる腐葉土も、遺体の分解を助ける効果があります。

おやつやペットフードなどの食べ物を一緒に埋めてしまうと、小動物(野良猫やタヌキなど)やカラスに荒らされる原因になります。
一度動物に荒らされてしまうと、動物は匂いや場所を覚えるため、また荒らしに来ることが多いです。

愛用の首輪や洋服、おもちゃなどは土に還らないので、入れるのは控えましょう。

 

プランターで土葬する方法

2つ目の方法は「プランターで土葬する」方法です。
小鳥、ハムスター、熱帯魚などの小さな動物にしか適用できませんが、庭が無くてもプランターを用いて土葬できます。

プラスチック製のプランターは光で劣化するため、陶磁器製のプランターが望ましいです。

プランターに土を入れて遺体を寝かせたら、しっかりと土を被せましょう。
埋葬したプランターに花を植える方もいますが、遺体が土に還るには長い時間がかかるため、花の植え替えが難しいことがあります。

またプランターでの土葬は、穴が浅いため掘り返されやすいので注意が必要です。
埋葬後は、動物に荒らされていないか定期的にプランターを確認するとよいでしょう。

土葬なら自分でペットを弔うことができますが、現在の住宅事情ではデメリットも多いです。
もし土に埋める場合でも、先に火葬をしておいたほうがトラブルを防ぐことができるため、おすすめです。


では、火葬をするならどこに依頼すればよいのでしょうか?
次は火葬が出来る場所についてご紹介します。

 

自宅以外の火葬ができる場所

 

自宅以外の火葬ができる場所

 

ペットの火葬はペット葬儀社や自治体で行うことができます。

 

ペット葬儀社は自分にあったサービスを選べる

ペット葬儀社は、自分に合ったサービス(火葬方法、供養の方法)を選ぶことができます。

火葬方法、読経の有無、四十九日などの法要の有無など、提供するサービスはペット葬儀社によってさまざまです。

遺体を引き取りに来てくれる会社も多いため、自分でペットの遺体を火葬場まで連れていくことが難しい方にはペット葬儀社もおすすめします。


現在の火葬方法は主に4種類です。

①合同火葬
他の動物と一緒に火葬する方法です。
骨が混じってしまうため、遺骨は飼い主のもとに戻りません。
供養も業者に一任し、合同墓地に埋葬されます。

②個別火葬
他の動物とは分けて、火葬場で自分のペットだけを火葬する方法です。
収骨はペット葬儀社が行い、骨壺に納めた遺骨が飼い主さんのもとに戻ります。
遺骨を残したい場合は個別火葬がおすすめです。

③立ち合い火葬
火葬場で最後のお別れをした後に火葬し、収骨も飼い主さんができます。
もちろん遺骨も戻り、その後の供養はペット葬儀社により様々なプランが用意されています。
人の火葬とほぼ同じ流れになるため、人と同じように弔いたい飼い主さんによく選ばれています。

④訪問火葬
ペット用の火葬炉が内蔵された車が自宅を訪問し、その場で火葬する方法です。
小型の火葬炉ですが、温度設定が可能で匂いや煙を抑える設備も備えています。
火葬炉を積んでいても普通のワゴン車に見えるため、外からは火葬していることが分からない配慮がされています。

 

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安く火葬したいなら自治体の火葬がおすすめ

火葬の料金を抑えたいなら、自治体に火葬を依頼する事をおすすめします。

供養やお別れの儀式などは無く、サービスはシンプルです。しかし、行政サービスの一環なので価格が抑えられている特徴があります。

個別火葬が出来る自治体、合同火葬のみの自治体、ペットの火葬は行っていない自治体があります。
居住地の自治体のホームページに記載されているので、確認してみるとよいでしょう。

ペットの火葬業者はたくさんあるため、納得のいくサービスを選ぶことが大切です。
最近は火葬したあとの供養に、オンライン法要を組み合わせたサービスも登場しています。

 

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ペット火葬の費用相場を火葬プランや体重別に解説

 

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飼い主さんが納得できる葬送方法を選びましょう

ペットの火葬を自分ですることはできませんが、土葬にして直接土に還したり、火葬してから埋葬する方法があります。

大切なペットが安らかに眠るためにどの方法を選ぶかは、飼い主さんの考え次第でしょう。

ペットの種類や大きさによっても適した葬送方法は異なるので、飼い主さんの納得できる方法を選んであげてくださいね。

 

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