【この記事を書いた人】
CLASSIX株式会社ペット事業部 営業/終活アドバイザー
カエルが死んだあとの安置方法、埋葬、お葬式について解説します
近年、ペットショップで数多くの種類のカエルが扱われるようになり、カエルをペットとして可愛がる人が増えています。
しかし、ペットのカエルは温度管理やエサやりが難しく、長生きできないことも多いです。
可愛がっていたカエルが死んでしまった時、どうすればよいのでしょうか。
今回は、カエルを手厚く見送り供養するための流れをまとめました。
カエルが動かない時にすること
ペットのカエルが動かない場合、まずはカエルの生死を確認しましょう。
カエルは人間に対してほとんど感情を表さないため、飼い主さんが日々の体調変化を注意深く観察する必要があります。
敵に襲われるなど、驚いた時に死んだふりをするカエルもいますが、長くて数分程度と言われています。
ずっとひっくり返って動かない場合、死んだふりではない可能性が高いでしょう。
最近はカエルも診察できるペットクリニックも出てきており、体調不良で動けない場合は治療できることもあります。
生きているカエルを埋葬しないように、落ち着いてカエルの様子を観察しましょう。
カエルが生きているのかを確かめる
動かないカエルの生死を確かめるのに、チェックしたいポイントが2つあります。
①喉が動いているか
カエルは肺呼吸と皮膚呼吸の両方で息をしており、肺呼吸の時は喉がふくらんだり縮んだりしています。
そのため、身体が動かなくても喉が動いていれば、そのカエルは生きています。
カエルの喉の様子を見て、ゆっくりとでも動いているかを確かめてみましょう。
②普段との様子の違い
動かないカエルは、いきなり動かなくなったのでしょうか?
カエルが体調不良の時に出すサインは
・食欲低下
・動きが明らかに遅くなる
・排泄物の変化
・嘔吐をくり返す
・腹部に水が貯まる
などがあります。
これらのサインを出していた場合、体調が悪かった可能性もあります。
冬眠の前も動きが落ちますが、カエルは種類によって冬眠する種類としない種類に分けられます。
日本原産のカエルは冬眠をしますが、熱帯地方原産のカエル(ヤドクガエル、アメフクラガエルなど)は基本的には冬眠しません。
冬眠しないカエルは、温度が下がるとそのまま死んでしまう事が多いので注意が必要です。
また、カエルは冬眠していても、時々モゾモゾと身体を動かします。
エサを食べず身体機能も最低限ですが、冬眠しているカエルはしっかりと生きているのです。
もし生死の判断に迷う場合は、専門家である獣医師やペットショップに相談してみましょう。
死んでいる場合は遺体を安置する
残念なことにカエルが死んでいると判断された場合は、カエルの遺体を安置しましょう。
小さな箱にキッチンペーパーなどを敷き、遺体を寝かせてあげます。
身体が汚れている場合は、清めてあげるのもよいですね。
また、カエルのように小さな生き物は、遺体の傷みも早いです。
遺体が腐敗すると虫が集まるので、保冷剤で冷やして遺体の傷みを遅らせるとよいでしょう。
カエルの生死を判断し、適切な安置の方法についてご紹介しました。
次は、カエルの埋葬方法について解説いたします。
カエルを埋葬する2種類の方法
カエルの埋葬は、「火葬」してから埋葬する方法と、そのまま「土葬」にする方法があります。
方法①火葬してから埋葬する
1つ目は「火葬してから埋葬する」方法です。
カエルの遺体も火葬できる業者が増えています。
火葬して遺骨にすると埋葬しやすくなり、埋葬後の臭いトラブル、動物に荒らされるリスクを軽減できます。
そのため、火葬してからの埋葬がおすすめです。
火葬は大きく分けて2種類の方法があります。
①合同火葬
合同火葬とは、カエルの遺体を他のペットの遺体と合同で火葬する方法です。
カエルの遺骨は火葬業者によって合同の供養塔などに埋葬されます。
遺骨は飼い主さんのもとに戻らないため、カエルとの最後のお別れを十分に済ませてから送り出しましょう。
遺骨が納められた供養塔にお参りできる業者もあるため、遺骨がどこに埋葬されるのかを確認してみるのもよいですね。
注意したい点は、合同火葬を依頼できる自治体もありますが、自治体の合同火葬ではお参り用の供養塔が設けられないことです。
合同火葬で手厚く供養したい場合は、自治体ではなく、ペット火葬業者の合同火葬を選ぶことをおすすめします。
②個別火葬
個別火葬とは、他の動物とは分け、亡くなったペットの遺体だけを個別に火葬する方法です。
火葬場で火葬する場合と、火葬設備を積んだ車に自宅付近まで来てもらう場合があります。
遺骨は飼い主さんのもとに戻り、業者によっては遺族が収骨することも可能です。
しかし、カエルは身体が小さいため、種類によっては遺骨が綺麗に残らないことも考えられます。
収骨の希望がある場合は、ペット火葬業者にどの程度遺骨を残せるかを先に確認しておきましょう。
カエルや両生類などの小動物にも対応しているペット火葬業者に頼むと安心です。
細かなサービス内容は業者によって異なるため、自分の希望する見送り方ができる業者を選びましょう。
関連記事:
大事なペットの火葬にはどのようなお花を選べばいいの?悩んでる方に向けて解説します。
方法 ②土葬する方法
カエルを埋葬するのに、そのまま埋葬する土葬を選ぶ飼い主さんもいらっしゃいます。
しっかりと土に還れるよう、方法や注意点を確認しておきましょう。
①そのまま土に埋葬する
自分が所有する土地がある場合、地面に穴を掘ってカエルを埋葬できます。
深い穴を掘り、カエルの遺体を安置し、十分な量の土を被せましょう。
穴が浅いとネコやカラスに荒らされたり、大雨で土が流れた時に遺体が露出する可能性があるため注意が必要です。
また、埋葬できる土地は「自分が所有する土地」である必要があります。
そのため、マンションやアパートの庭、公園などに埋葬することはできません。
もし埋葬場所がないなら、次にご紹介する「プランター葬」か火葬してからの埋葬をおすすめします。
②プランター葬にする
埋葬できる土地がない場合は、「プランター葬」という方法もあります。
土を入れた大きめのプランターにカエルを埋葬する方法です。
広いスペースが必要ないため、マンションやアパート住まいの方にも実行しやすいのではないでしょうか。
土の量が限られるため臭いがでやすく、ネコやカラスに荒らされやすい点は注意が必要です。
大型のカエルの場合は、火葬してから埋葬することをおすすめします。
番外編 カエルツボカビ症で死んだカエルは庭に埋めてはいけない
今まで、火葬してからの埋葬と、そのまま土葬する方法をお伝えしましたが、土葬してはならないパターンがあります。
それは、亡くなったカエルの死因が「カエルツボカビ症」の場合です。
カエルツボカビは、カエルの皮膚に寄生する真菌(カビ)の一種です。
カエルツボカビに寄生されると皮膚のタンパク質である「ケラチン」が分解されるため、90%以上のカエルが死んでしまいます。
カエルツボカビは水を通して感染し、寄生しなくても7週間も野外で生存することがあります。
そのため、カエルツボカビで亡くなったカエルを埋めてしまうと、汚染された雨水や地下水によって、野生のカエルに感染が広がる可能性があるのです。
カエルツボカビ症の主な症状は以下の通りです。
・食欲不振
・姿勢が縮こまり、うまく身体が動かせなくなる
・縮瞳
・広い範囲の皮膚の脱落
しかし、目立った症状を見せずに突然死する事もあります。
診断には病理組織検査やPCR法が必要なため、一般の人がカエルツボカビの診断をする事は困難です。
外に出たことのあるカエルなど、カエルツボカビに感染した可能性がある場合は火葬してから埋葬しましょう。
人や犬、猫などの哺乳類、鳥類には感染しないため、飼い主さんに感染する心配はありません。
ただ埋葬するだけではかわいそうだと考える方は、カエルとの思い出を振り返るためにカエルのお葬式をする方もいらっしゃいます。
次は、カエルのお葬式をする方法をご紹介します。
カエルのお葬式の方法
カエルとの最後のお別れであるお葬式は、「自分でお葬式を行う」方法と、「カエルのお葬式ができる業者に依頼する」方法があります。
飼い主さんの考え方によって、ベストなお別れ方法は異なります。
カエルとのお別れをどのような形で行いたいか、考えてみるのもいいと思います。
自分でお葬式を行う
1つ目は、自分でお葬式を行う方法です。
カエルの遺体や遺骨を埋葬したり、手元供養する場合は遺骨を安置して供養を行います。
自分で埋葬する場合は、埋葬した遺体や遺骨がトラブルを生まないよう、十分な注意を払いましょう。
お葬式の流れ、供養の方法などを全て自分で決めたい方は、自分でお葬式をするのもおすすめです。
関連記事:
ペットを手元供養したい方へ。お骨を自宅で供養する方法を紹介します
カエルのお葬式ができる業者に依頼する
2つ目は、カエルのお葬式ができる業者に依頼する方法です。
カエルのお葬式も業者に依頼して行うことができます。
火葬してからのお葬式、納骨のみのお葬式など、サービスの種類は様々で、ペット霊園やお寺と提携している業者が多いです。
遺骨は業者の提携するお寺やペット霊園の納骨堂や慰霊塔に埋葬され、丁寧に供養されます。
プランによっては飼い主さんが法要に参加できるものもあり、人と同じように供養したい飼い主さんによく選ばれています。
可愛がっていたカエルを手厚く供養したい飼い主さんは、検討してみてはいかがでしょうか。
関連記事:
最近は、亡くなったカエルの遺骨をお寺に納骨し、納骨後の法要にオンラインで参加できるサービスも登場しています。
手厚く供養しながらも、飼い主さんに負担のかからない方法として注目を集めています。
「ぱぴぷペットのお葬式」はカエルのお葬式も対応可能です
最近は亡くなったペットの遺骨をお寺に納骨し、法要をオンラインで行えるサービスも登場しています。「ぱぴぷペットのお葬式」は、お寺の手厚いサポートを受けられるので、安心してペットの供養を任せられます。
お寺に納骨して手厚くご供養
東京・大阪・京都のお寺を中心に、お寺に納骨、オンラインで月例法要と手厚くご供養いただけます。
お供え物を寄贈
お供え物のお下がりを、保護犬・保護猫の施設に寄贈し、お供え物の破棄を軽減いたします。少しでも食品ロスを防ぎSDGS活動に活かします。
スマホでご供養
・オンライン月例法要
・アプリのお墓
・マインドケアアプリ
お子様の情操教育の一環としてもご利用いただけます。
「ぱぴぷペットのお葬式」なら、事情により法要が難しい方、高齢・体が不自由などで法要ができない方、どなたでも安心してペットのお葬式を行えます。
まとめ
カエルが動かない時は、落ち着いて生死を確認し、死んでいると判断できた場合は遺体を涼しい場所に安置しましょう。
カエルの遺体は、そのまま土葬よりも火葬してからの埋葬をおすすめします。
カエルも大切な家族の一員です。
心を込めて供養し、満足のいくお見送りができると良いですね。